宇治上神社とは、京都府宇治市宇治山田にある神社である。祭神は菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇で、宇治川東岸の朝日山の山裾に鎮座している。創建年代は明らかではないが、古くから宇治の地に祀られてきた社であり、平等院鳳凰堂の完成後は、その鎮守としても崇敬された。境内は大きくはないが、本殿と拝殿はいずれも国宝に指定され、神社建築史上きわめて重要な存在である。本殿は、三棟の一間社流造の内殿を横長の覆屋で包む特殊な形式で、平安時代後期の建立とされ、現存する神社本殿最古の建築といわれる。拝殿は鎌倉時代前期の建築で、寝殿造風の優美な姿を残している。境内には、重要文化財の摂社春日神社本殿や、宇治七名水の一つで唯一現存するとされる桐原水もある。平成6年(1994)には「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録された。平等院、宇治神社、宇治川、宇治市源氏物語ミュージアムとあわせて巡ることで、宇治の王朝文化と信仰の広がりを感じられる神社である。
| 目的 | 菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇への信仰、学業成就、武運隆昌、家内安全、宇治の地域守護、平等院鎮守としての信仰、世界文化遺産としての社殿保存、古代・中世神社建築の継承 |
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| 特長 | 宇治上神社、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇、宇治川、朝日山、平等院鎮守、宇治神社、国宝本殿、国宝拝殿、摂社春日神社本殿、桐原水、宇治七名水、流造、寝殿造風拝殿、現存最古の神社本殿、世界文化遺産、さわらびの道、宇治市源氏物語ミュージアム |
| 他の神社との違い | ・創建年代は不詳ながら、宇治川東岸に古くから鎮座する宇治の古社である ・本殿は三棟の内殿を覆屋で包む特殊な形式で、現存する神社本殿最古の建築とされる ・拝殿は鎌倉時代前期の住宅風建築で、寝殿造の面影を残す国宝建築である ・平等院の対岸に位置し、平等院鳳凰堂完成後はその鎮守として崇敬された ・宇治神社、平等院、宇治川、源氏物語ゆかりの散策路とあわせて、宇治の歴史文化を理解しやすい |
| 別称 | 宇治上社、宇治鎮守明神、離宮上社 |
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| 正式名称 | 宇治上神社 |
| 所在地 | 京都府宇治市 |
| 創建 | 不詳。古くから宇治の地に祀られてきた神社で、平等院鳳凰堂完成後は平等院の鎮守として崇敬された |
| 祭神 | 菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇 |
| 御利益 | 学業成就、武運隆昌、家内安全 |
| 社格 | 旧村社。世界文化遺産「古都京都の文化財」構成資産 |
| 主な関係者 | 菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇、藤原頼通、平等院ゆかりの貴族層、宇治の地域住民 |
| 主な社殿 | 本殿、拝殿、摂社春日神社本殿 |
| 主な見どころ | 国宝本殿、国宝拝殿、摂社春日神社本殿、桐原水、境内の社叢、さわらびの道、宇治川対岸の平等院との位置関係 |
| 文化財指定 | 本殿と拝殿は国宝。摂社春日神社本殿は国指定重要文化財。平成6年(1994)に「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録 |
| 住所 | 京都府宇治市宇治山田59 |
| 電話番号 | 0774-21-4634 |
| 参拝時間 | 開門5時、閉門16時20分 |
| 授与所・御朱印 | 9時~16時。最終受付は15時50分 |
| 御祈祷受付 | 9時30分~15時30分まで30分刻みで受付。要事前予約 |
| 休館日 | なし。神事、行事、天候等により変更の場合あり |
| 拝観料 | 境内参拝無料 |
| アクセス | 京阪宇治線宇治駅から徒歩約10分。JR奈良線宇治駅から徒歩約20分 |
| 備考 | 宇治上神社は、平等院の対岸、宇治川東岸の朝日山山裾に鎮座する神社である。かつては近くの宇治神社と一体の信仰圏を形成していたとされ、上社・下社の関係で語られることがある。本殿は三棟の内殿を覆屋で包む構成で、左右の内殿が大きく、中央の内殿が小さい点が特徴である。拝殿は鎌倉時代前期の寝殿造風建築で、神社の拝殿としても非常に古い遺構である。境内の桐原水は、宇治七名水の一つとして知られる。平等院、宇治神社、宇治市源氏物語ミュージアム、宇治川沿いの散策路と近く、宇治観光の中で訪れやすい。 |
| 古代 | 宇治の地は、宇治川の渡河点として重要な場所であり、古くから交通と信仰の要地であった |
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| 古代 | 菟道稚郎子は応神天皇の皇子とされ、仁徳天皇との皇位譲りの伝承を通じて宇治の地と結びつく |
| 古代 | 宇治上神社の創建年代は明らかではないが、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇を祀る古社として信仰された |
| 平安時代 | 宇治は平安貴族の別業地として発展し、宇治川沿いに貴族文化が広がる |
| 1052年 | 永承7年、藤原頼通が父・藤原道長から譲り受けた宇治の別業を寺院に改め、平等院を創建する |
| 1053年 | 天喜元年、平等院鳳凰堂が建立される。宇治上神社は、平等院鳳凰堂完成後、その鎮守として崇敬された |
| 平安時代後期 | 現在の宇治上神社本殿が造営されたとされる。本殿は現存する神社本殿最古の建築とされる |
| 平安時代後期 | 宇治上神社は、宇治川を挟んで平等院の対岸に位置し、宇治を訪れる貴族の信仰も集めた |
| 鎌倉時代前期 | 現在の拝殿が造営されたとされる。住宅風の優美な姿を残し、現存する最古級の拝殿として国宝に指定されている |
| 鎌倉時代後期 | 摂社春日神社本殿が建立されたとされる。現在は国指定重要文化財に指定されている |
| 中世 | 宇治上神社は、宇治神社とともに宇治の鎮守として地域の信仰を集める |
| 室町時代 | 宇治川周辺の寺社信仰が続く中、宇治上神社の社殿も地域の崇敬により維持される |
| 戦国時代 | 京都南部や宇治周辺が戦乱の影響を受ける中でも、宇治上神社は古社として信仰を保つ |
| 江戸時代 | 宇治の住民による崇敬を受け、社殿の維持が続けられる |
| 江戸時代 | 宇治七名水の一つである桐原水が、境内の清水として信仰と生活の中で大切にされる |
| 明治時代 | 神社制度の整備により、宇治上神社は近代神社として位置づけられる |
| 1902年 | 明治35年、本殿と拝殿が旧国宝、現在の重要文化財に相当する指定を受ける |
| 1908年 | 明治41年、拝殿の解体修理が行われる |
| 1910年 | 明治43年、本殿の解体修理が行われる |
| 1912年 | 明治45年、摂社春日神社本殿が旧国宝、現在の重要文化財に相当する指定を受ける |
| 1952年 | 昭和27年、本殿と拝殿が国宝に指定される |
| 20世紀後半 | 本殿と拝殿は屋根葺替などの保存修理を受けながら、古代・中世神社建築の姿を現在に伝える |
| 1994年 | 平成6年、宇治上神社が「古都京都の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録される |
| 現代 | 宇治上神社は、国宝本殿・国宝拝殿を伝える神社として、平等院とともに宇治を代表する世界文化遺産となる |
| 現在 | 宇治上神社は、宇治の古社、現存最古の神社本殿を持つ世界文化遺産として、多くの参拝者を迎えている |