宇治上神社京都府宇治市

春の宇治上神社1 春の宇治上神社2 春の宇治上神社3 春の宇治上神社4 春の宇治上神社5 春の宇治上神社6 春の宇治上神社7 春の宇治上神社8 春の宇治上神社9 春の宇治上神社10
  • 菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇を祀る宇治の古社
  • 平等院の対岸に鎮座し、平安貴族の信仰を集めた世界文化遺産
  • 現存する神社本殿最古とされる国宝本殿、国宝拝殿、桐原水で知られる神社

宇治上神社とは、京都府宇治市宇治山田にある神社である。祭神は菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇で、宇治川東岸の朝日山の山裾に鎮座している。創建年代は明らかではないが、古くから宇治の地に祀られてきた社であり、平等院鳳凰堂の完成後は、その鎮守としても崇敬された。境内は大きくはないが、本殿と拝殿はいずれも国宝に指定され、神社建築史上きわめて重要な存在である。本殿は、三棟の一間社流造の内殿を横長の覆屋で包む特殊な形式で、平安時代後期の建立とされ、現存する神社本殿最古の建築といわれる。拝殿は鎌倉時代前期の建築で、寝殿造風の優美な姿を残している。境内には、重要文化財の摂社春日神社本殿や、宇治七名水の一つで唯一現存するとされる桐原水もある。平成6年(1994)には「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録された。平等院、宇治神社、宇治川、宇治市源氏物語ミュージアムとあわせて巡ることで、宇治の王朝文化と信仰の広がりを感じられる神社である。

宇治上神社の特長
目的 菟道稚郎子・応神天皇・仁徳天皇への信仰、学業成就、武運隆昌、家内安全、宇治の地域守護、平等院鎮守としての信仰、世界文化遺産としての社殿保存、古代・中世神社建築の継承
特長 宇治上神社、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇、宇治川、朝日山、平等院鎮守、宇治神社、国宝本殿、国宝拝殿、摂社春日神社本殿、桐原水、宇治七名水、流造、寝殿造風拝殿、現存最古の神社本殿、世界文化遺産、さわらびの道、宇治市源氏物語ミュージアム
他の神社との違い ・創建年代は不詳ながら、宇治川東岸に古くから鎮座する宇治の古社である
・本殿は三棟の内殿を覆屋で包む特殊な形式で、現存する神社本殿最古の建築とされる
・拝殿は鎌倉時代前期の住宅風建築で、寝殿造の面影を残す国宝建築である
・平等院の対岸に位置し、平等院鳳凰堂完成後はその鎮守として崇敬された
・宇治神社、平等院、宇治川、源氏物語ゆかりの散策路とあわせて、宇治の歴史文化を理解しやすい
宇治上神社DATA
別称 宇治上社、宇治鎮守明神、離宮上社
正式名称 宇治上神社
所在地 京都府宇治市
創建 不詳。古くから宇治の地に祀られてきた神社で、平等院鳳凰堂完成後は平等院の鎮守として崇敬された
祭神 菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇
御利益 学業成就、武運隆昌、家内安全
社格 旧村社。世界文化遺産「古都京都の文化財」構成資産
主な関係者 菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇、藤原頼通、平等院ゆかりの貴族層、宇治の地域住民
主な社殿 本殿、拝殿、摂社春日神社本殿
主な見どころ 国宝本殿、国宝拝殿、摂社春日神社本殿、桐原水、境内の社叢、さわらびの道、宇治川対岸の平等院との位置関係
文化財指定 本殿と拝殿は国宝。摂社春日神社本殿は国指定重要文化財。平成6年(1994)に「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録
住所 京都府宇治市宇治山田59
電話番号 0774-21-4634
参拝時間 開門5時、閉門16時20分
授与所・御朱印 9時~16時。最終受付は15時50分
御祈祷受付 9時30分~15時30分まで30分刻みで受付。要事前予約
休館日 なし。神事、行事、天候等により変更の場合あり
拝観料 境内参拝無料
アクセス 京阪宇治線宇治駅から徒歩約10分。JR奈良線宇治駅から徒歩約20分
備考 宇治上神社は、平等院の対岸、宇治川東岸の朝日山山裾に鎮座する神社である。かつては近くの宇治神社と一体の信仰圏を形成していたとされ、上社・下社の関係で語られることがある。本殿は三棟の内殿を覆屋で包む構成で、左右の内殿が大きく、中央の内殿が小さい点が特徴である。拝殿は鎌倉時代前期の寝殿造風建築で、神社の拝殿としても非常に古い遺構である。境内の桐原水は、宇治七名水の一つとして知られる。平等院、宇治神社、宇治市源氏物語ミュージアム、宇治川沿いの散策路と近く、宇治観光の中で訪れやすい。
宇治上神社への交通アクセス
京阪宇治線「宇治」駅から徒歩約9分。

HISTORY 宇治上神社について

宇治上神社の歴史
古代 宇治の地は、宇治川の渡河点として重要な場所であり、古くから交通と信仰の要地であった
古代 菟道稚郎子は応神天皇の皇子とされ、仁徳天皇との皇位譲りの伝承を通じて宇治の地と結びつく
古代 宇治上神社の創建年代は明らかではないが、菟道稚郎子、応神天皇、仁徳天皇を祀る古社として信仰された
平安時代 宇治は平安貴族の別業地として発展し、宇治川沿いに貴族文化が広がる
1052年 永承7年、藤原頼通が父・藤原道長から譲り受けた宇治の別業を寺院に改め、平等院を創建する
1053年 天喜元年、平等院鳳凰堂が建立される。宇治上神社は、平等院鳳凰堂完成後、その鎮守として崇敬された
平安時代後期 現在の宇治上神社本殿が造営されたとされる。本殿は現存する神社本殿最古の建築とされる
平安時代後期 宇治上神社は、宇治川を挟んで平等院の対岸に位置し、宇治を訪れる貴族の信仰も集めた
鎌倉時代前期 現在の拝殿が造営されたとされる。住宅風の優美な姿を残し、現存する最古級の拝殿として国宝に指定されている
鎌倉時代後期 摂社春日神社本殿が建立されたとされる。現在は国指定重要文化財に指定されている
中世 宇治上神社は、宇治神社とともに宇治の鎮守として地域の信仰を集める
室町時代 宇治川周辺の寺社信仰が続く中、宇治上神社の社殿も地域の崇敬により維持される
戦国時代 京都南部や宇治周辺が戦乱の影響を受ける中でも、宇治上神社は古社として信仰を保つ
江戸時代 宇治の住民による崇敬を受け、社殿の維持が続けられる
江戸時代 宇治七名水の一つである桐原水が、境内の清水として信仰と生活の中で大切にされる
明治時代 神社制度の整備により、宇治上神社は近代神社として位置づけられる
1902年 明治35年、本殿と拝殿が旧国宝、現在の重要文化財に相当する指定を受ける
1908年 明治41年、拝殿の解体修理が行われる
1910年 明治43年、本殿の解体修理が行われる
1912年 明治45年、摂社春日神社本殿が旧国宝、現在の重要文化財に相当する指定を受ける
1952年 昭和27年、本殿と拝殿が国宝に指定される
20世紀後半 本殿と拝殿は屋根葺替などの保存修理を受けながら、古代・中世神社建築の姿を現在に伝える
1994年 平成6年、宇治上神社が「古都京都の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録される
現代 宇治上神社は、国宝本殿・国宝拝殿を伝える神社として、平等院とともに宇治を代表する世界文化遺産となる
現在 宇治上神社は、宇治の古社、現存最古の神社本殿を持つ世界文化遺産として、多くの参拝者を迎えている