鈴虫寺京都府京都市

春の鈴虫寺1 春の鈴虫寺2 春の鈴虫寺3 春の鈴虫寺4 春の鈴虫寺5 春の鈴虫寺6 春の鈴虫寺7 春の鈴虫寺8 春の鈴虫寺9 春の鈴虫寺10
  • 正式名称を妙徳山華厳寺という、京都・松尾山麓の禅寺
  • 一年を通して鈴虫の音を聞けることから「鈴虫寺」と呼ばれる寺院
  • 鈴虫説法、幸福地蔵菩薩、ひとつだけ願いを叶える祈願で知られる人気の寺

鈴虫寺とは、京都府京都市西京区松室地家町にある臨済宗の寺院である。正式名称は妙徳山華厳寺で、一年を通して鈴虫の音色を聞くことができることから、通称「鈴虫寺」と呼ばれている。寺の歴史は江戸時代中期にさかのぼる。宝永6年(1709)、華厳の学僧として知られる鳳潭上人が、当時無住であった松尾上山田村の安照寺に入り、正徳5年(1715)に寺号を華厳寺へ改めた。享保8年(1723)には現在の松室の地へ移り、以後約300年にわたり法灯を伝えている。現在の華厳寺が建つ場所は、『太平記』にも登場する延朗上人開創の最福寺の故地とされる。鈴虫寺の大きな特徴は、客殿で鈴虫の音色を聞きながら法話を受ける「鈴虫説法」である。お茶と茶菓子をいただきながら、日々の心の持ち方や参拝の仕方について分かりやすく聞くことができる。また山門脇には、わらじを履いた幸福地蔵菩薩が祀られている。願いを叶えるために歩いて来てくださるお地蔵さまとされ、ひとつだけ願いを託す一願成就の信仰で多くの参拝者を集めている。

鈴虫寺の特長
目的 華厳の教えを伝える学問寺院、禅寺としての法話と参拝、鈴虫の音色による心の安らぎ、幸福地蔵菩薩への一願成就、良縁祈願、開運祈願、日々の心の持ち方を見つめ直す参拝
特長 鈴虫寺、妙徳山華厳寺、華厳寺、鳳潭上人、華厳の鳳潭、華厳宗再興、臨済宗、鈴虫、鈴虫説法、茶礼、幸福地蔵菩薩、わらじを履いたお地蔵さん、一願成就、幸福御守、松尾山麓、最福寺跡、松尾大社、苔寺、嵐山
他の寺院との違い ・正式には妙徳山華厳寺というが、一年中鈴虫の音色を聞けることから鈴虫寺の名で親しまれている
・拝観では、まず客殿で鈴虫説法を聞き、その後に庭や幸福地蔵菩薩へ参拝する流れが特徴である
・幸福地蔵菩薩はわらじを履いており、願いを叶えるため参拝者のもとへ歩いて来てくださると伝わる
・願い事はひとつだけとされ、一願成就の寺として良縁、開運、学業、仕事、人生の節目の祈願で知られる
・嵐山中心部から少し離れた松尾山麓にあり、松尾大社、苔寺、地蔵院とあわせて巡ると、西京区・松尾周辺の寺社文化を感じやすい
鈴虫寺DATA
別称 鈴虫寺、華厳寺、鈴虫の寺
正式名称 妙徳山華厳寺
所在地 京都府京都市西京区
成立 正徳5年(1715)。鳳潭上人が松尾上山田村の安照寺を華厳寺へ改めたことにより成立した
現在地への移転 享保8年(1723)。松尾上山田村にあった華厳寺が、現在の松室の地へ移された
開山 鳳潭上人
宗派 臨済宗
山号 妙徳山
本尊 大日如来
主な関係者 鳳潭上人、鉄眼道光禅師、慧極道明禅師、延朗上人
主な見どころ 鈴虫説法、幸福地蔵菩薩、幸福御守、鈴虫の音色、庭園、鳳潭上人ゆかりの寺宝
住所 京都府京都市西京区松室地家町31
電話番号 075-381-3830
拝観時間 9時~17時。入門は16時30分まで
法話開始時間 9時、9時50分、10時40分、11時30分、12時20分、13時10分、14時、14時50分、15時40分、16時20分を目安に実施。混雑状況により変更の場合あり
休館日 なし
拝観料 大人500円、子供300円。子供は4歳~中学生。茶菓子付き
アクセス 阪急嵐山線松尾大社駅から徒歩約15分。京都バス「鈴虫寺」下車すぐ。市バス利用の場合は「松尾大社」または「苔寺道」から徒歩
備考 鈴虫寺は、華厳宗再興を志した鳳潭上人ゆかりの寺院である。鳳潭上人は比叡山、京阪地方、奈良で諸宗を学び、難解になっていた華厳の教えを分かりやすく広めたため「華厳の鳳潭」と呼ばれた。現在の華厳寺が建つ場所は、かつて天台宗の延朗上人が創建した最福寺の故地とされる。鈴虫寺の拝観では、客殿で鈴虫の音色を聞きながら約30分の鈴虫説法を聞く。山門脇の幸福地蔵菩薩は、わらじを履いたお地蔵さまとして知られ、ひとつだけ願いを叶えに来てくださると信仰されている。嵐山、松尾大社、苔寺、地蔵院とあわせて巡りやすいが、混雑時は待ち時間が出ることがある。
鈴虫寺への交通アクセス
阪急嵐山線「上桂」駅から徒歩約18分。

HISTORY 鈴虫寺について

鈴虫寺の歴史
中世以前 現在の華厳寺が建つ場所には、『太平記』に登場する天台宗延朗上人が創建した最福寺があったとされる
戦国時代末期 最福寺は七堂伽藍と大楼閣を有する大寺院であったが、戦乱により焼失したと伝わる
1659年 万治2年、のちに華厳寺を開く鳳潭上人が摂津難波に生まれる
1670年代 鳳潭上人は黄檗宗の慧極道明禅師のもとで得度し、のちに鉄眼道光禅師に師事する
1680年 延宝8年、鳳潭上人は鉄眼道光禅師から華厳教宗の再興を託されたと伝わる
1709年 宝永6年、鳳潭上人が当時無住であった松尾上山田村の安照寺に入る
1715年 正徳5年、安照寺の寺号が華厳寺に改められ、華厳寺が成立する
1723年 享保8年、松尾上山田村にあった華厳寺が、現在の松室の地へ移される
江戸時代中期 華厳寺は、当時衰えていた華厳宗の学問寺院として整えられる
江戸時代 鳳潭上人は、難解とされた華厳の教えを分かりやすく説き、「華厳の鳳潭」と呼ばれるようになる
鳳潭上人没後 華厳寺は鳳潭上人の弟子である覚洲和尚、義存和尚らに引き継がれる
江戸時代後期 七代目住職の慶巌和尚により、華厳寺は臨済宗へ改派されたとされる
近代 華厳寺は、松尾山麓の禅寺として法灯を伝え続ける
戦後 八代目住職が鈴虫の音色に心を開かれ、その音を人々の心の癒やしにしたいと考えたことから、鈴虫の飼育研究が進められる
昭和時代 鈴虫を一年中鳴かせる工夫が重ねられ、四季を問わず鈴虫の音色を聞ける寺として知られるようになる
昭和時代以降 客殿で鈴虫の音色を聞きながら法話を受ける鈴虫説法が、鈴虫寺を代表する参拝体験となる
現代 山門脇の幸福地蔵菩薩は、わらじを履いたお地蔵さまとして知られ、ひとつだけ願いを叶える一願成就の信仰を集める
2023年 享保8年の現在地移転から300年を迎え、鈴虫寺は開山300年の節目を迎える
現在 鈴虫寺は、妙徳山華厳寺という正式名称を持つ臨済宗の寺院として、鈴虫説法、幸福地蔵菩薩、鈴虫の音色を目当てに多くの参拝者を迎えている