善福寺東京都杉並区

秋の善福寺1 秋の善福寺2
  • 天長元年(824)に弘法大師空海が開山したと伝わる麻布の古刹
  • 親鸞聖人ゆかりの寺として浄土真宗へ改宗した都内有数の名刹
  • 幕末に初代アメリカ公使館となった日米交流史の舞台

善福寺とは、東京都港区元麻布にある浄土真宗本願寺派の寺院である。山号は麻布山で、天長元年(824)、弘法大師空海が真言宗を関東に広めるため、高野山に模して開山したと伝わる。鎌倉時代の文永3年(1266)、越後から京都へ向かう途中の親鸞聖人が善福寺に立ち寄り、当時の住職であった了海上人がその教えに深く帰依したことから、寺は真言宗から浄土真宗へ改宗したとされる。江戸時代には徳川将軍家の保護を受け、幕末の安政6年(1859)には初代アメリカ合衆国公使館としてタウンゼント・ハリスらを迎えた。境内には、親鸞聖人が杖を地に挿したことに由来すると伝わる「逆さ銀杏」、ハリス記念碑、柳の井戸、福澤諭吉の墓所などが残り、仏教史、幕末外交史、近代日本の人物史をあわせて感じられる寺院である。

善福寺の特長
目的 関東における真言宗布教の拠点、親鸞聖人ゆかりの浄土真宗寺院、江戸時代の有力寺院、幕末の日米外交の舞台、麻布地域の信仰と歴史を伝える寺院
特長 善福寺、麻布山、浄土真宗本願寺派、弘法大師空海、親鸞聖人、了海上人、徳川家光、タウンゼント・ハリス、初代アメリカ公使館、福澤諭吉、益田孝、古河市兵衛、逆さ銀杏、柳の井戸、ハリス記念碑、福澤諭吉の墓、港区指定有形文化財、国指定天然記念物
他の寺院との違い ・平安時代に弘法大師空海が開山したと伝わり、都内でも古い歴史を持つ寺院である
・もとは真言宗寺院であったが、親鸞聖人との出会いを契機に浄土真宗へ改宗したとされる
・幕末には初代アメリカ公使館となり、タウンゼント・ハリスらを迎えた日米外交史の舞台である
・境内には国指定天然記念物の「善福寺のイチョウ」、柳の井戸、ハリス記念碑、福澤諭吉の墓所など多様な史跡が残る
・麻布十番の市街地にありながら、平安仏教、親鸞聖人、幕末外交、近代人物史が重なる寺院である
善福寺DATA
別称 麻布山善福寺
所在地 東京都港区
創建 天長元年(824)。弘法大師空海が、真言宗を関東に広めるため、高野山に模して開山したと伝わる
開山 弘法大師空海
中興・改宗 文永3年(1266)。了海上人が親鸞聖人に帰依し、一山をあげて真言宗から浄土真宗へ改宗したとされる
宗派 浄土真宗本願寺派
山号 麻布山
住所 東京都港区元麻布1丁目6番21号
電話番号 03-3451-7402
参拝時間 開門7時、閉門17時
休館日 なし
拝観料 無料
備考 善福寺は、平安時代に弘法大師空海が開山したと伝わる麻布の古刹である。鎌倉時代に親鸞聖人が滞在し、住職の了海上人が浄土真宗へ帰依したことから、真言宗から浄土真宗へ改宗したとされる。幕末には初代アメリカ合衆国公使館となり、タウンゼント・ハリスらを迎えた。境内には、国指定天然記念物の「善福寺のイチョウ」、ハリス記念碑、柳の井戸、福澤諭吉の墓所、越路吹雪の碑などがある。現在の本堂は昭和36年(1961)に移築再建されたもので、平成21年(2009)に港区指定有形文化財に指定された。
善福寺への交通アクセス
JR中央線「西荻窪」駅からバス約4分、徒歩約3分

HISTORY 善福寺について

善福寺の歴史
824年 天長元年、弘法大師空海が真言宗を関東一円に広めるため、高野山に模して麻布山善福寺を開山したと伝わる
鎌倉時代 善福寺は、麻布の地にある古刹として信仰を集める
1266年 文永3年、越後から京都へ向かう途中の親鸞聖人が善福寺に立ち寄り、住職の了海上人がその教えに帰依したとされる
1266年 了海上人が一山をあげて真言宗から浄土真宗へ改宗したと伝わる
1274年 文永の役に際し、亀山天皇の勅願寺となったと伝わる。以後、中門は勅使門と呼ばれるようになったとされる
1590年 天正18年、豊臣秀吉が関東を平定した際、善福寺に寺領保護を誓約したとされる
江戸時代前期 徳川将軍家の保護を受け、浄土真宗寺院として寺勢を保つ
1607年 慶長12年、徳川家康が東本願寺八尾別院本堂として建てた建物が、のちに善福寺本堂として移築される由緒を持つ
江戸時代 三代将軍・徳川家光が本堂を建立して寄進したと伝わる
1859年 安政6年、善福寺が初代アメリカ合衆国公使館となり、タウンゼント・ハリス公使と館員たちを迎える
幕末 攘夷を唱える人々の襲撃を受け、庫裏や書院などが焼失するが、寺僧たちが公使館員を守ったと伝わる
1875年 明治8年12月8日まで、善福寺はアメリカ合衆国公使館として使用される
明治時代以降 福澤諭吉、益田孝、古河市兵衛など、近代日本を代表する人物が善福寺を訪れる
1926年 大正15年10月20日、「善福寺のイチョウ」が国の天然記念物に指定される
1945年 昭和20年5月、東京大空襲により善福寺は伽藍を失う
1961年 昭和36年、東本願寺八尾別院本堂を譲り受け、現在の本堂として移築再建される
2008年 平成20年、門信徒の協力により本堂の大改修が行われる
2009年 平成21年10月27日、善福寺本堂が港区指定有形文化財に指定される
現在 善福寺は、弘法大師空海、親鸞聖人、幕末のアメリカ公使館、福澤諭吉ゆかりの寺院として、多くの参拝者が訪れている

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