浄真寺東京都世田谷区

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  • 延宝6年(1678)に奥沢城跡地に創建された浄土宗の寺院
  • 九躰の阿弥陀佛像を三仏堂に安置する「九品仏」の名刹
  • 創建当時の堂宇配置を今に伝える世田谷区奥沢の古刹

浄真寺とは、東京都世田谷区奥沢にある浄土宗の寺院である。正式名称は九品山唯在念佛院淨眞寺で、「九品仏」の名で広く親しまれている。延宝6年(1678)、江戸時代初期の高僧・珂碩上人が、徳川幕府より奥沢城跡地を賜り、浄土宗の経典である『観無量寿経』の説く九品往生の思想に基づいて創建した。九品とは、極楽往生のあり方を九段階に分けて説いたもので、浄真寺では上品堂・中品堂・下品堂の三仏堂に、それぞれ三躰ずつ、合計九躰の阿弥陀佛像を安置している。これが「九品仏」という通称の由来である。本堂である龍護殿には釈迦牟尼佛像を安置し、境内には三仏堂、山門、鐘楼、閻魔堂、五社殿などが配されている。諸堂宇の配置は、江戸時代の地誌『江戸名所図会』に描かれた姿と大きく変わらないとされ、都内にありながら江戸初期の寺院空間を感じられる貴重な寺院である。

浄真寺の特長
目的 念仏信仰の道場、九品往生の教えの可視化、衆生救済、阿弥陀信仰、釈迦牟尼佛への礼拝、江戸近郊における浄土宗寺院の布教拠点
特長 浄真寺、九品仏、九品山唯在念佛院、浄土宗、珂碩上人、観無量寿経、九品往生、九躰の阿弥陀佛像、釈迦牟尼佛像、龍護殿、三仏堂、上品堂、中品堂、下品堂、二十五菩薩来迎会、おめんかぶり、奥沢城跡、さぎ草物語、紅葉、世田谷区指定有形文化財
他の寺院との違い ・九品往生の思想に基づき、九躰の阿弥陀佛像を三仏堂に分けて安置している点が最大の特徴である
・上品堂、中品堂、下品堂の三仏堂が本堂の西側に並び、仏教思想を建築配置で表現している
・奥沢城跡地に創建された寺院であり、中世の城跡から江戸時代の念仏道場へと土地の性格が変化した場所である
・江戸時代の『江戸名所図会』に描かれた配置を現在もよく残し、創建期の寺院景観を感じやすい
・四年に一度行われる二十五菩薩来迎会、通称「おめんかぶり」は、江戸時代から続く伝統行事として知られる
浄真寺DATA
別称 九品仏、九品仏浄真寺
正式名称 九品山唯在念佛院淨眞寺
所在地 東京都世田谷区
創建 延宝6年(1678)。珂碩上人が徳川幕府より奥沢城跡地を賜り、浄土宗の経典『観無量寿経』の説相に基づいて創建した
開山 珂碩上人
宗派 浄土宗
山号 九品山
院号 唯在念佛院
本尊 釈迦牟尼佛像
主な仏像 九躰の阿弥陀佛像、釈迦牟尼佛像
住所 東京都世田谷区奥沢7丁目41-3
電話番号 03-3701-2029
参拝時間 開門時間は6時~16時30分。寺務所受付は9時~16時
休館日 なし
拝観料 無料
備考 浄真寺は、九躰の阿弥陀佛像を安置することから「九品仏」と呼ばれる。三仏堂は上品堂、中品堂、下品堂の3棟からなり、それぞれに阿弥陀佛像を三躰ずつ安置する。三仏堂は世田谷区指定有形文化財で、元禄11年(1698)の上棟とされる。境内は春の桜、夏のさぎ草、秋の紅葉、冬の梅など四季の景観でも知られる。二十五菩薩来迎会、通称「おめんかぶり」は江戸時代から続く伝統行事で、令和6年(2024)奉修後は四年ごとに行われ、次回は令和10年(2028)予定とされる。東急大井町線九品仏駅から近く、自由が丘、奥沢、九品仏緑道とあわせて巡りやすい。
浄真寺への交通アクセス
東急大井町線「九品仏」駅から徒歩約5分

HISTORY 浄真寺について

浄真寺の歴史
中世 現在の浄真寺境内一帯には、奥沢城があったとされる
戦国時代 奥沢城は世田谷吉良氏に関わる城郭であったと考えられ、奥沢周辺の地域支配に関係した場所であった
江戸時代初期 江戸時代初期の高僧・珂碩上人が、念仏による衆生救済を志し、九躰の阿弥陀佛像と一躰の釈迦牟尼佛像を造立する
1667年 寛文7年、珂碩上人により九躰の阿弥陀佛像が造立されたとされる
1678年 延宝6年、珂碩上人が徳川幕府より奥沢城跡地を賜り、浄真寺を創建する
1678年 『観無量寿経』に説かれる九品往生の思想に基づき、堂宇の配置と九躰の阿弥陀佛像の安置が整えられる
江戸時代前期 本堂である龍護殿を中心に、三仏堂、山門、鐘楼などの堂宇が整えられていく
1698年 元禄11年、第2世住職・珂憶上人の時代に、三仏堂が上棟されたことが棟札に記される
江戸時代 浄真寺は「九品仏」として親しまれ、江戸近郊の念仏信仰の寺院として参詣者を集める
江戸時代 二十五菩薩来迎会、通称「おめんかぶり」が行われるようになり、浄真寺を代表する伝統行事として受け継がれる
1836年 天保7年発行の『江戸名所図会』に浄真寺が描かれ、当時の堂宇配置や境内の様子が紹介される
近代 東京近郊の都市化が進む中でも、浄真寺は奥沢・九品仏地域の信仰と景観を伝える寺院として残る
1989年 平成元年3月17日、浄真寺三仏堂が世田谷区指定有形文化財に指定される
2014年 平成26年、九躰の阿弥陀佛像と釈迦牟尼佛像の大修繕事業が始まり、京都の美術院国宝修理所で順次修復が行われる
2024年 令和6年、二十五菩薩来迎会が奉修される。以後、四年ごとに行われる形となる
現在 浄真寺は、九品仏の名で親しまれる浄土宗寺院として、九躰の阿弥陀佛像、三仏堂、龍護殿、四季の景観を通じて多くの参拝者を集めている

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