紀伊山地の霊場と参詣道自然が彫り上げた鬼の顔 ── 断崖の絶景から熊野の霊場へ続く道
- [執筆者] 日本の旅侍編集部(運営者)
自然と信仰が織りなす世界遺産の地へ、心揺さぶる旅が始まる。
熊野古道の世界遺産と今回の旅
2004年にユネスコ世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」。
熊野三山、高野山、吉野・大峯と、それらを結ぶ参詣道が対象となり、古代から人々が祈りを捧げ歩いた「祈りの道」として今も息づいています。
今回の旅では、その中でも熊野市から新宮へと続くエリアを歩きます。
断崖と奇岩が連なる 鬼ヶ城、熊野信仰の入口である 阿須賀神社、熊野三山のひとつ 熊野速玉大社、そして巨岩ゴトビキ岩を祀る 神倉神社。
自然と信仰が交錯する物語を体感します。

モデルプラン
- 🚃 09:30 JR熊野市駅到着 → 鬼ヶ城へ
- 断崖と奇岩が続く海岸を歩き、自然の造形美を堪能
- 🚃 12:47 熊野市駅 → 新宮駅へ
- JR紀勢本線で移動(13:20着)
- ⛩ 13:30 阿須賀神社
- 古代から続く熊野信仰の入口を参拝
- ⛩ 14:30 熊野速玉大社
- 熊野三山のひとつ、鮮やかな朱色の社殿を拝観
- ⛰ 16:00 神倉神社
- 急な石段を登り、巨岩ゴトビキ岩の神域

アクセス
- 鬼ヶ城へ
- JR熊野市駅から徒歩約35分。そこから海沿いを巡って熊野市駅に戻ると、観光には余裕を持って2時間程度を確保すると安心です。
- 熊野市駅 → 新宮駅
- JR紀勢本線で約33分。12:47発 → 13:20着が便利。
- 新宮駅 → 各スポット
- 阿須賀神社まで徒歩約8分。阿須賀神社から熊野速玉大社までは徒歩約20分。熊野速玉大社から神倉神社の入口までは徒歩約11分、さらに急な石段を登り約20分で本殿に到着します。

スポット紹介
- 鬼ヶ城
- 断崖に並ぶ奇岩が、まるで鬼の顔のように海を睨みつけています。風と波が何千年も刻んだ岩肌を歩くと、大自然の力強さを肌で感じます。




- 阿須賀神社
- 熊野信仰の入口にあたる古社。小さな境内ですが、古代の気配を漂わせています。背後の阿須賀山は古代祭祀の地ともいわれ、熊野詣の始まりを思わせます。




- 熊野速玉大社
- 熊野三山のひとつ。朱色の社殿がまぶしく、境内には神聖な雰囲気が漂います。古くから熊野信仰の中心を担い、全国の熊野神社の総本宮です。




- 神倉神社
- ゴトビキ岩を御神体とする熊野信仰の原点。約500段の急な石段を登ると、大岩とそこからの絶景が待っています。




- 東宝茶屋
- 旅の締めくくりに立ち寄りたい、地元の人々に愛される食事処。熊野灘で獲れた新鮮な魚や、山の恵みを活かした料理が並びます。心地よい疲れを癒やしてくれる、あたたかな一席です。


熊野と新宮で感じた自然と信仰
熊野の海と山をめぐり、神々と人々の祈りが交差する時を歩いた一日。
自然が刻んだ鬼の顔に始まり、朱に輝く社や天へと続く石段、そして夜の語らいまで──すべてがこの土地の記憶となって心に残ります。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を訪れる旅は、ただの観光ではなく、自分の内側と向き合う静かな巡礼のようでもありました。
- 📸 この旅の全編はInstagramで公開しています。
- もっと写真で熊野を味わいたい方はぜひご覧ください。
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