- 北郷氏・都城島津家が本拠とした中世城郭
- 都城市の名の由来となった城
- シラス台地を分割した群郭式城郭
都之城とは、宮崎県都城市都島町にある中世城郭跡である。「都城」とも書かれ、現在の都城市の名の由来となった城である。永和元年(1375)に北郷義久が築いたと伝わり、北郷氏はこの城を拠点に都城盆地を統一し、勢力を拡大した。城は大淀川を背後にしたシラス台地上に築かれ、本丸を中心に複数の曲輪が扇状に広がる群郭式城郭であった。現在は本丸を含む6つの曲輪が残り、本丸跡には都城歴史資料館が建つ。歴史資料館の城郭風建物は中世城館を復元したものではなく、郷土の歴史・文化資料を展示する施設である。
都之城の特長
| 目的 |
北郷氏の本拠、都城盆地支配の中心、庄内地域の政治・軍事拠点、都城島津家の拠点 |
| 特長 |
北郷義久、北郷氏、都城島津家、都城盆地、大淀川、シラス台地、群郭式城郭、本丸、曲輪、空堀、都城歴史資料館 |
| 他の城との違い |
・現在の都城市の名の由来となった城である
・北郷氏、のちの都城島津家が長く本拠とした中世城郭である
・シラス台地の端部を分割し、曲輪を扇状に展開させた群郭式城郭である |
都之城の石垣・土塁
| 石垣 |
なし |
| 土塁 |
一部現存・痕跡あり |
| 種類 |
曲輪、空堀、切岸、土塁、群郭式城郭、山城、シラス台地の城 |
| 石材 |
該当なし |
| 特長 |
都之城は、石垣を主体とする近世城郭ではなく、シラス台地の地形を利用した中世城郭である。都城市公式では、シラス台地の端部を分割し、各曲輪を形成させる群郭式城郭と説明されている。総面積は約25ヘクタールに及び、大淀川を背後にした本丸を中心に、扇を開くように11の曲輪が西へ展開していた。現在は本丸を含む6つの曲輪が残り、城郭としては、石垣や天守ではなく、曲輪の広がり、空堀、切岸、シラス台地の高低差を中心に見るのが自然である。 |
都之城DATA
| 別称 |
都城、鶴丸城 |
| 所在地 |
宮崎県都城市 |
| 築城 |
1375年と伝わる |
| 築城者 |
北郷義久と伝わる |
| 住所 |
宮崎県都城市都島町803周辺 |
| 電話番号 |
0986-25-8011 |
| 開館時間 |
都之城跡・城山公園は見学自由。都城歴史資料館は9時30分~17時。入館は16時30分まで |
| 休館日 |
都之城跡・城山公園はなし。都城歴史資料館は月曜日、祝日の場合は翌日、年末年始 |
| 入館料 |
都之城跡・城山公園は無料。都城歴史資料館は大人220円、高校生160円、小・中学生110円。20名以上の団体は大人160円、高校生110円、小・中学生50円 |
| 備考 |
都之城跡は都城市指定史跡である。現在、本丸跡には都城歴史資料館が建っている。資料館は平成元年(1989)に開館した郷土資料館で、城のような形の本館は総木造のモデル施設であり、中世の城館建築物を復元したものではない。館内では都城盆地の歴史・文化・民俗資料などを見学できる。JR西都城駅から車で約5分、徒歩約20分。 |
- 都之城への交通アクセス
- JR「西都城」駅からバス岳下橋より徒歩5分
HISTORY
都之城について
都之城の歴史
| 1375年 |
北郷義久が都之城を築いたと伝わる |
| 南北朝時代~室町時代 |
北郷氏が都之城を本拠に、都城盆地で勢力を広げる |
| 室町時代 |
北郷氏が都之城を拠点として、都城盆地の統一を進める |
| 戦国時代 |
北郷氏が島津氏一族として都城盆地を治め、周辺の城とともに支配体制を固める |
| 戦国時代 |
都之城を中心に、高城、山之口城、山田城、安永城、梅北城などの支城網が形成される |
| 16世紀 |
北郷忠相の時代に、北郷氏は都城盆地をほぼ統一し、南九州東部に強い勢力を確立する |
| 江戸時代初期 |
北郷氏は島津姓を名乗るようになり、都城島津家として地域支配を続ける |
| 1615年 |
一国一城令により、都之城は廃城となる |
| 江戸時代 |
都之城の名は近世の外城、郷の名称として受け継がれ、地域名として定着していく |
| 明治時代 |
都城県や都城町などの行政名に「都城」の名が使われる |
| 1989年 |
本丸跡に都城歴史資料館が開館する |