古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)Vol.4清き舞台から、時をのぞむ ── 祈り、美、そして今へとつながる京都の旅
- [執筆者] 日本の旅侍編集部(運営者)
京都と聞いて思い浮かべるのは、金閣寺や清水寺のような有名なランドマークかもしれません。でも、今回はあえて“真ん中”をめぐる旅へ。
東山から洛中、そして西の名刹・東寺まで、4つのスポットとグルメを1日で巡ります。テーマは「祈り」と「日常」が交差する場所。古都の文化と現代の暮らしが重なり合う風景のなかに、京都の深層が見えてきます。

- 「古都京都の文化財」とは?
- 1994年に世界文化遺産に登録された「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」は、平安時代から明治時代初期に至る京都の歴史と文化を今に伝える貴重な資産群です。
今回訪れるのは以下の4つの構成資産と、文化と食が交わる名店です。
- 銀閣寺(東山文化を象徴する禅寺)
- 清水寺(舞台の美と祈りが息づく地)
- 西本願寺(浄土真宗本願寺派の本山)
- 東寺(弘法大師ゆかりの密教寺院)
モデルプランと交通アクセス
- モデルルート(1日旅)
- 9:00 銀閣寺(開門と同時に静寂の美へ)
10:30 清水寺(東山散策を楽しみながら)
12:00 権太呂 本店(昼食)(名物にしんそばで京の味)
13:30 西本願寺(阿弥陀堂と御影堂で心を整える)
15:00 東寺(五重塔の壮麗と密教の世界) - アクセス
- 京都駅 → 地下鉄とバスで銀閣寺(約40分)
銀閣寺 → バスで清水寺(約30分)
清水寺 → バスまたは徒歩で権太呂 本店
権太呂 本店 → バスで西本願寺(約20分)
西本願寺 → 東寺(徒歩約15分または市バス5分)


各スポット紹介
- 銀閣寺|静寂が紡ぐ、美のはじまり
- 東山文化の粋を集めた観音殿(通称:銀閣)と、苔の庭園。室町時代の「わび・さび」の精神が、今なお境内に息づいています。
- 華やかじゃないのに、なんでこんなに落ち着くんだろ。静かで、やわらかくて、“京都”が始まる場所って感じ。




- 清水寺|祈りと景観が響きあう舞台
- 言わずと知れた「清水の舞台」。本堂から見下ろす市街地は、過去と現在が交わる劇場のよう。音羽の滝では、祈りの水が今も人々を癒します。
- 人が多くても、やっぱり特別。空が近くて、街も山も見渡せる。ここに立つと、毎回“京都ってすごい”って思う。




- 権太呂 本店|にしんそばに、京都がある
- 京都のそば文化を代表する老舗。甘辛く炊かれたにしんが、出汁の香りとともに、五臓六腑に染みわたります。
- おだしが、やさしいの。にしんが、甘くて、つやつやで。なんか“ほっ”って声が出ちゃった。




- 西本願寺|日常に寄り添う祈りの空間
- 豪壮な木造建築と、誰でも迎え入れる雰囲気。観光寺院というより、「町のお寺」らしさが残る、心が落ち着く場所です。
- 観光地じゃない“お寺”って、こういうとこなんだ。なんにも考えず、ただ、ベンチに座ってた。




- 東寺|五重塔が見守る、仏の宇宙
- 京都駅近くにそびえる五重塔。その下に広がる講堂と金堂には、密教の立体曼荼羅が展開され、時空を超えた世界が広がります。
- 静かに、でも圧倒される感じ。仏さまたちが“こっちの世界じゃない”ところから見てるみたいで、すごく不思議な気持ち。




締めの言葉
京都の“真ん中”をめぐるこの旅は、名所というより“深所”を感じる一日でした。
古都の歴史は、建物の中だけではなく、その道すがら、人の暮らしの中に静かに息づいています。
次に京都を歩くとき、少しだけ視点を変えてみてください。銀閣寺から東寺まで、日常と祈りが交差する風景の中に、きっとあなた自身の「京都」が見つかるはずです。
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