月夜見宮三重県伊勢市

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  • 月夜見尊と月夜見尊荒御魂を祀る豊受大神宮、外宮の別宮
  • 外宮北御門から神路通りを進んだ先に鎮座する、月の神を祀る静かな神域
  • 古くは高河原と呼ばれ、川の流れや農耕とも深く結びついたお宮

月夜見宮とは、三重県伊勢市宮後にある伊勢神宮の別宮である。正式には豊受大神宮別宮月夜見宮といい、外宮の域外に鎮座する別宮である。御祭神は月夜見尊と月夜見尊荒御魂で、天照大御神の弟神とされる月の神を祀る。内宮の別宮である月読宮と御同神を祀るが、月読宮では月読尊と月読尊荒御魂が別々の社殿に祀られるのに対し、月夜見宮では月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせて祀る点に特徴がある。月夜見宮の鎮座地は、古くは高河原と呼ばれ、川の流れや農耕と深い関わりを持つ場所であった。『延喜式』には「月夜見社」と見え、外宮の摂社の首位に列していたが、承元4年(1210)に外宮の別宮へ昇格した。外宮北御門から月夜見宮へまっすぐ伸びる道は神路通りと呼ばれ、現在も外宮参拝後に歩いて訪れやすい別宮である。市街地に近い場所にありながら、境内には樹齢数百年の楠など多くの木々が残り、静かな神域を形成している。

月夜見宮の特長
目的 月夜見尊への崇敬、月夜見尊荒御魂への祈り、外宮別宮としての祭祀、月の満ち欠けと暦への信仰、川の流れと農耕に関わる地域守護、外宮参拝後の別宮参拝
特長 月夜見宮、豊受大神宮別宮、外宮別宮、月夜見尊、月夜見尊荒御魂、天照大御神の弟神、月の神、夜之食国、高河原、神路通り、外宮北御門、高河原神社、樹齢数百年の楠、宿衛屋、御朱印、外宮参拝、月読宮
他の神社との違い ・外宮の正宮から少し離れた場所に鎮座する、豊受大神宮の域外別宮である
・内宮の別宮である月読宮と同じ月の神を祀るが、月夜見宮では月夜見尊と月夜見尊荒御魂を一つの社殿に合わせて祀る
・古くは高河原と呼ばれ、月の神であると同時に、川の流れや農耕と関わる土地の信仰も感じられる
・外宮北御門から神路通りを歩いて参拝でき、外宮参拝の延長として訪れやすい
・内宮の月読宮、外宮の月夜見宮をあわせて見ると、神宮における月の神への信仰の違いが理解しやすい
月夜見宮DATA
別称 月夜見宮、外宮別宮月夜見宮、高河原の宮
正式名称 豊受大神宮別宮 月夜見宮
所在地 三重県伊勢市
創建 創建時期は不詳。古くは高河原と呼ばれ、川の流れと農耕に深いつながりのある社として祀られていたとされる
別宮昇格 承元4年(1210)。それ以前は『延喜式』に「月夜見社」と見え、外宮の摂社の首位に列していた
祭神 月夜見尊、月夜見尊荒御魂
神格 天照大御神の弟神で、月の神、月の満ち欠けを通じて暦を司る神とされる
社格 豊受大神宮、外宮の別宮
摂社 高河原神社。月夜見宮の右奥に鎮座し、宮川の河岸段丘上の高河原の守護神を祀る
主な見どころ 月夜見宮社殿、高河原神社、神路通り、樹齢数百年の楠、宿衛屋、外宮北御門から続く参道
住所 三重県伊勢市宮後1-3-19
電話番号 0596-24-1111(神宮司庁)
参拝時間 1月・2月・3月・4月・9月は5時~18時。5月・6月・7月・8月は5時~19時。10月・11月・12月は5時~17時。正月期間は変更あり
授与時間 6時~18時。10月~12月は17時まで
休館日 境内参拝はなし
拝観料 境内参拝無料
備考 月夜見宮は、豊受大神宮、外宮の別宮である。外宮北御門から北へ伸びる神路通りの先に鎮座し、外宮参拝後に徒歩で訪れやすい。御祭神は月夜見尊と月夜見尊荒御魂で、天照大御神の弟神とされる月の神を祀る。内宮の別宮である月読宮と御同神を祀るが、月読宮では月読尊と月読尊荒御魂を別々の社殿に祀るのに対し、月夜見宮では一つの社殿に合わせて祀る。古くは高河原と呼ばれ、川の流れや農耕と深い関わりを持つ社として信仰された。境内右奥には外宮摂社の高河原神社が鎮座し、高河原の守護神を祀る。外宮、月夜見宮、内宮別宮の月読宮をあわせて巡ると、神宮における月の神の位置づけを理解しやすい。
月夜見宮への交通アクセス
近鉄山田線・参宮線「伊勢市」駅から徒歩約7分。

HISTORY 月夜見宮について

月夜見宮の歴史
神代 『古事記』『日本書紀』では、伊弉諾尊・伊弉冉尊の二柱の御親神が天照大御神を生み、次に月夜見尊を生んだとされる
神代 月夜見尊は、夜之食国を治めるよう委任された神とされ、月の満ち欠け、夜の世界、暦と結びつく神として理解される
古代 月夜見宮の鎮座地は、古くは高河原と呼ばれ、川の流れと農耕に深いつながりを持つ場所であった
平安時代以前 高河原の地に月夜見尊を祀る社が成立し、外宮の祭祀圏の中で重要な社として信仰されたと考えられる
927年 延長5年に成立した『延喜式』に「月夜見社」と記され、外宮の摂社の首位に列していた
平安時代 月夜見宮は、外宮の摂社として、豊受大神宮の祭祀体系の中で重視される
1210年 承元4年、第83代土御門天皇の御代に、月夜見社が豊受大神宮の別宮へ昇格する
鎌倉時代 別宮へ昇格した月夜見宮は、外宮に次ぐ重要なお宮として祭祀を受けるようになる
室町時代 神宮の祭祀と伊勢信仰が継承される中で、月夜見宮も外宮別宮として守られる
戦国時代 戦乱により神宮の式年遷宮が困難になる時期もあったが、月夜見宮への信仰は外宮祭祀とともに継承される
江戸時代 伊勢参宮が全国に広がり、外宮から内宮へ参る人々が増える。月夜見宮も外宮周辺の別宮として知られるようになる
江戸時代 外宮北御門から月夜見宮へまっすぐ伸びる道は、神路通りとして地域の人々に親しまれる
明治時代 近代の神社制度のもとで、月夜見宮は豊受大神宮の別宮として整理される
明治時代以降 鉄道の整備により伊勢市駅周辺からの参拝がしやすくなり、外宮とあわせて訪れる別宮として親しまれる
20世紀 市街地化が進む中でも、月夜見宮の境内には樹齢数百年の楠をはじめとする木々が残り、静かな神域が守られる
2013年 平成25年、第62回神宮式年遷宮が行われる。神宮全体の式年遷宮の中で、別宮の社殿も古例に従い造り替えられていく
2025年 令和7年、第63回神宮式年遷宮に向けた諸祭・諸行事が始まる
現在 月夜見宮は、外宮の別宮として、月夜見尊と月夜見尊荒御魂を祀り、外宮参拝後に神路通りを歩いて訪れる静かな神域として多くの参拝者を迎えている