千光寺広島県尾道市

秋の千光寺1 秋の千光寺2 秋の千光寺3
  • 大同元年(806)に弘法大師空海が開いたと伝わる、尾道を代表する古寺
  • 千光寺山の中腹にあり、朱塗りの本堂「赤堂」から尾道水道を望む寺院
  • 玉の岩、鐘楼「驚音楼」、火伏せの観音として信仰される千手観世音菩薩で知られる

千光寺とは、広島県尾道市東土堂町にある真言宗の寺院である。正式には大宝山権現院千光寺といい、千光寺山の中腹、尾道港を一望する場所に建つ。大同元年(806)に弘法大師空海が開いたと伝わり、のちに源氏の武将・多田満仲によって中興されたとされる。朱塗りの本堂は「赤堂」と呼ばれ、貞享3年(1686)に建立された舞台造りの建物である。本尊は秘仏の千手観世音菩薩で、聖徳太子の作と伝えられ、古くから「火伏せの観音」として信仰されてきた。境内には、寺名の由来にも関わるとされる巨岩「玉の岩」、龍宮造りの鐘楼「驚音楼」、三十三観音堂、護摩堂、大師堂、鼓岩などがある。鐘楼の鐘の音は尾道を象徴する音として知られ、「音に名高い千光寺の鐘」とうたわれてきた。千光寺は、寺院としての信仰だけでなく、尾道の坂道、巨石、海の眺望が一体となった場所であり、尾道らしい景観を象徴する寺院である。

千光寺の特長
目的 千手観世音菩薩への信仰、火難除け、諸願成就、厄除、家内安全、交通安全、開運招福、弘法大師信仰、尾道の港町文化と景観の継承
特長 千光寺、大宝山権現院千光寺、真言宗、弘法大師空海、多田満仲、千手観世音菩薩、火伏せの観音、赤堂、本堂、舞台造り、玉の岩、驚音楼、鐘楼、三十三観音堂、護摩堂、大師堂、鼓岩、梵字岩、尾道水道、千光寺山、尾道七佛めぐり、中国観音霊場、備後西国観音霊場
他の寺院との違い ・千光寺山の中腹に建ち、尾道の町並みと尾道水道を見渡す景観そのものが寺の魅力になっている
・本堂は朱塗りの舞台造りで、「赤堂」と呼ばれる尾道を代表する景観の一つである
・境内には玉の岩をはじめとする巨石が点在し、山岳的な信仰と自然景観が重なっている
・本尊の千手観世音菩薩は「火伏せの観音」として信仰され、三十三年に一度開帳される秘仏である
・鐘楼「驚音楼」の鐘の音は、尾道を象徴する音として親しまれている
千光寺DATA
別称 尾道千光寺、赤堂、火伏せの観音、尾道の観音さん
正式名称 大宝山権現院千光寺
所在地 広島県尾道市東土堂町
創建 大同元年(806)。弘法大師空海の開基と伝わる
中興 多田満仲による中興と伝わる
宗派 真言宗
山号 大宝山
院号 権現院
本尊 千手観世音菩薩。三十三年に一度開帳される秘仏で、「火伏せの観音」と称される
主な堂宇 本堂、大師堂、護摩堂、三十三観音堂、大仙堂、毘沙門堂、鐘楼、客殿
主な見どころ 本堂、玉の岩、鐘楼「驚音楼」、鼓岩、梵字岩、三十三観音堂、護摩堂、大師堂、尾道水道の眺望
主な文化財 本尊千手観世音菩薩、不動明王、地蔵菩薩、須弥壇、阿弥陀如来、石造阿弥陀三尊像、石造逆修塔二基などは尾道市重要文化財
札所 中国観音霊場第10番札所、備後西国観音霊場第7番札所、尾道七佛めぐりの一寺
住所 広島県尾道市東土堂町15-1
電話番号 0848-23-2310
拝観時間 9時~17時
拝観料 無料
駐車場 千光寺専用駐車場はなし。千光寺公園駐車場を利用
アクセス JR尾道駅から千光寺山ロープウェイ山麓駅まで徒歩約15分、ロープウェイ利用後、山頂側から徒歩で参拝。千光寺公園駐車場からは徒歩約10分
備考 千光寺は、尾道の坂道と千光寺山の巨石、尾道水道の眺望が重なる寺院である。境内には階段や坂道が多いため、歩きやすい靴での参拝が向いている。境内にトイレはないため、千光寺公園駐車場や山頂側で済ませてから参拝するとよい。
千光寺への交通アクセス
JR「尾道」駅、徒歩約19分

HISTORY 千光寺について

千光寺の歴史
806年 大同元年、弘法大師空海が開いたと伝わる
平安時代 千光寺山の中腹に、尾道港を望む寺院として信仰の場が形成されたと考えられる
平安時代以降 源氏の武将・多田満仲が中興したと伝わる
中世 千手観世音菩薩を本尊とする観音信仰の寺として、尾道周辺の人々に信仰される
中世 港町尾道の発展とともに、千光寺は海を見下ろす山上の寺として参詣を集める
1394年~1440年頃 本堂内の須弥壇が、応永から永享年間頃に造られたとされる
1686年 貞享3年、現在の本堂が建立される。朱塗りの舞台造りで、「赤堂」と呼ばれる
江戸時代 鐘楼の鐘は尾道の町に時を告げる音として親しまれ、「音に名高い千光寺の鐘」とうたわれる
江戸時代 境内の玉の岩、鼓岩などの巨石群が、千光寺の名所として知られるようになる
江戸時代後期 頼山陽をはじめ、尾道の風光を愛した文人墨客が千光寺を訪れ、詩歌に詠んだ
近代 尾道が港町、坂の町として知られるようになる中で、千光寺は尾道を代表する寺院・眺望地として親しまれる
20世紀 千光寺山周辺は公園として整備され、寺院参拝と尾道の眺望を楽しめる場所となる
1996年 鐘楼「驚音楼」の鐘の音が、環境庁の「残したい日本の音風景100選」に選ばれる
2013年 秘仏の本尊・千手観世音菩薩が三十三年に一度の御開帳を迎える
現代 千光寺は、尾道七佛めぐり、中国観音霊場、備後西国観音霊場の札所として参拝されている
現在 千光寺は、弘法大師空海ゆかりの寺、火伏せの観音を祀る寺、尾道水道を望む赤堂と鐘楼で知られる尾道を代表する寺院として、多くの参拝者を迎えている