箱根神社神奈川県足柄下郡

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  • 天平宝字元年(757)に万巻上人が現在地に社殿を建立した箱根の古社
  • 関東総鎮守・箱根大権現として武家や旅人に崇敬された神社
  • 芦ノ湖畔の平和の鳥居、九頭龍神社新宮、宝物殿で知られる箱根屈指の名所

箱根神社とは、神奈川県足柄下郡箱根町元箱根にある神社である。古くは関東総鎮守・箱根大権現として尊崇され、開運厄除、心願成就、交通安全、縁結びの神として信仰を集めてきた。箱根神社の創祀は、社伝では第5代孝昭天皇の御代、聖占仙人が箱根山の駒ヶ岳に神仙宮を開き、神山を神体山として祀ったことに始まるとされる。その後、天平宝字元年(757)、箱根山に入峰した万巻上人が箱根大神の神託を受け、勅願により現在の地に社殿を建立した。平安時代以降、東海道の要地に位置する神社として旅の安全を願う人々から崇敬され、鎌倉時代には源頼朝が深く信仰し、箱根権現と伊豆走湯権現を巡る二所詣を創始した。江戸時代には徳川家康が神領を寄進し、箱根関所や箱根宿の整備とともに、交通安全の祈願所として庶民の信仰も広がった。現在は芦ノ湖畔の大鳥居、平和の鳥居、九頭龍神社新宮、宝物殿などを有し、箱根観光と信仰が重なる代表的な神社となっている。

箱根神社の特長
目的 箱根大神への信仰、関東総鎮守、山岳信仰の霊場、開運厄除、心願成就、交通安全、縁結び、武家の祈願所、東海道を往来する旅人の安全祈願、箱根の地域守護
特長 箱根神社、箱根大権現、箱根三所権現、箱根大神、瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、彦火火出見尊、聖占仙人、万巻上人、箱根山、神山、駒ヶ岳、芦ノ湖、平和の鳥居、九頭龍神社新宮、龍神水、箱根元宮、二所詣、源頼朝、北条泰時、徳川家康、宝物殿、箱根神社神像群、関東総鎮守
他の神社との違い ・芦ノ湖、箱根山、神山、駒ヶ岳と結びついた山岳信仰の神社である
・神仏習合の時代には箱根三所権現、箱根大権現として広く信仰された
・源頼朝が崇敬し、鎌倉幕府の将軍家が箱根権現と伊豆走湯権現を巡る二所詣を行った
・江戸時代には東海道、箱根宿、箱根関所と結びつき、交通安全の祈願所として信仰が広がった
・箱根神社、九頭龍神社新宮、箱根元宮をあわせて参拝することで、芦ノ湖畔から駒ヶ岳山頂まで続く箱根信仰の広がりを体感できる
箱根神社DATA
別称 箱根大権現、箱根三所権現、関東総鎮守
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町
創祀 社伝では、第5代孝昭天皇の御代、聖占仙人が箱根山の駒ヶ岳に神仙宮を開き、神山を神体山として祀ったことに始まるとされる
社殿建立 天平宝字元年(757)。万巻上人が箱根大神の神託を受け、勅願により現在地に社殿を建立した
開山・関係者 聖占仙人、万巻上人
祭神 箱根大神。瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、彦火火出見尊の三神を併せて箱根大神と奉称する
主な見どころ 御社殿、矢立の杉、九頭龍神社新宮、龍神水、平和の鳥居、宝物殿、芦ノ湖畔の大鳥居
住所 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
電話番号 0460-83-7123
受付時間 お札所・御神印の受付は8時15分~17時。御祈祷の受付は8時30分~16時。宝物殿の拝観受付は9時~16時
休館日 なし。宝物殿は展示替え等により臨時休館の場合あり
拝観料 境内参拝無料。宝物殿は大人500円、小人300円
備考 箱根神社は、古来、関東総鎮守・箱根大権現として信仰された神社である。鎌倉時代には源頼朝が崇敬し、箱根権現と伊豆走湯権現を巡る二所詣は鎌倉幕府の重要な参詣行事となった。江戸時代には徳川家康が神領を寄進し、箱根宿や箱根関所の整備とともに、東海道の交通安全祈願所として庶民にも信仰が広がった。境内には九頭龍神社新宮があり、芦ノ湖畔には平和の鳥居が立つ。宝物殿には男神坐像、女神坐像、万巻上人坐像、箱根権現縁起などの重要文化財をはじめ、箱根信仰に関わる宝物が収蔵されている。九頭龍神社本宮、箱根元宮とあわせて巡る三社参りでも知られる。
箱根神社への交通アクセス
小田急線「箱根湯本」駅下車、バス約60分

HISTORY 箱根神社について

箱根神社の歴史
伝承時代 第5代孝昭天皇の御代、聖占仙人が箱根山の駒ヶ岳に神仙宮を開き、神山を神体山として祀ったことが箱根神社の創祀と伝わる
757年 天平宝字元年、箱根山に入峰した万巻上人が、箱根大神の神託を受け、勅願により現在地に社殿を建立する
奈良時代 箱根大神を奉斎する社は、箱根三所権現、箱根権現と号し、神仏習合や修験道と結びついて信仰を集める
801年 延暦20年、坂上田村麻呂が蝦夷征討に際して箱根神社に参詣し、表矢を奉献したと伝わる
817年 弘仁8年、嵯峨天皇が勅により箱根神社に駿河、伊豆、相模の荘園を寄進する
平安時代 東海道の官道として箱根路が開かれると、箱根神社は道中安全を祈る往来の人々から広く知られるようになる
平安時代末期 源頼義など源氏の武将が箱根権現を崇敬し、武家の信仰を集める神社としての性格を強める
1180年 治承4年、源頼朝が石橋山の戦いで敗れたのち、箱根権現別当の行実らが頼朝を助けたと伝わる
鎌倉時代初期 源頼朝が箱根権現を深く信仰し、箱根権現と伊豆走湯権現を巡る二所詣を創始する
鎌倉時代 鎌倉幕府歴代将軍による参詣が恒例となり、箱根神社は関東守護、関東鎮守として尊崇される
1191年 建久2年、箱根権現の縁起である『筥根山縁起并序』が成立する
1232年 貞永元年、北条泰時が制定した『御成敗式目』において、箱根神社は祈誓を捧げる神々の筆頭に挙げられたとされる
室町時代 関東公方足利氏が箱根神社を崇敬し、箱根権現は関東の武家から信仰を集める
戦国時代 北条早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直の後北条氏5代や徳川家康から崇敬され、武門の祈願所として栄える
1594年 文禄3年、徳川家康が箱根神社に神領200石を寄進する
1612年 慶長17年、徳川家康により大規模な社殿造営が行われる
1618年 元和4年、東海道が整備され、箱根宿や箱根関所が設置される。箱根神社は東西交通の要にある交通安全祈願所として、さらに崇敬を集める
江戸時代 箱根神社は武家だけでなく、東海道を往来する庶民や旅人からも信仰され、箱根の聖地として栄える
1868年以降 明治初年の神仏分離により、関東総鎮守箱根大権現は箱根神社と改称される
1873年 明治6年、明治天皇・昭憲皇太后が箱根神社を参拝する
1907年 明治40年、箱根神社宝物殿が宝物資料の収蔵展示を目的に開設される
1952年 昭和27年、講和条約締結を記念して、芦ノ湖畔に平和の鳥居が建立される
1980年 昭和55年、昭和天皇・香淳皇后が箱根神社を参拝する
1981年 昭和56年、皇太子時代の今上陛下が箱根神社を参拝する
2007年 平成19年、御鎮座1250年と宝物殿開設100周年を記念し、新しい宝物殿が開館する
現在 箱根神社は、開運厄除、心願成就、交通安全、縁結びの神社として多くの参拝者を集め、九頭龍神社、箱根元宮とあわせた両社参り・三社参りでも親しまれている