高松城香川県高松市

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夏の高松城1 夏の高松城2 夏の高松城3 夏の高松城4 夏の高松城5 夏の高松城6 夏の高松城7 夏の高松城8 夏の高松城9 夏の高松城10
秋の高松城1 秋の高松城2 秋の高松城3 秋の高松城4 秋の高松城5 秋の高松城6
  • 生駒親正が築いた讃岐高松藩の海城
  • 堀に海水を引き込んだ日本有数の水城
  • 月見櫓・水手御門・艮櫓・披雲閣が残る玉藻公園

高松城とは、香川県高松市にある安土桃山時代から近世にかけての城跡である。天正15年(1587)に豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた生駒親正が、翌天正16年(1588)から築城を始めた。瀬戸内海に面した場所に築かれ、堀に海水を引き込んだ海城として知られる。生駒氏4代の後、寛永19年(1642)に徳川家康の孫にあたる松平頼重が東讃12万石で入封し、以後、松平氏11代の居城となった。現在は史跡高松城跡・玉藻公園として整備され、月見櫓、水手御門、艮櫓、披雲閣、天守台、石垣、海水堀などが城の姿を伝えている。

高松城の特長
目的 讃岐国支配の拠点、高松藩の政庁、瀬戸内海交通の監視、港町・城下町形成の中心
特長 海城、海水堀、生駒親正、松平頼重、月見櫓、水手御門、艮櫓、披雲閣、天守台、玉藻公園
他の城との違い ・瀬戸内海に直接面し、堀に海水を引き込んだ海城である
・月見櫓、水手御門、艮櫓が重要文化財として残る
・海側に船の出入り口を持ち、城と港が一体となった構造を持つ
高松城の石垣・土塁
石垣 現存・復元整備
土塁 一部あり
種類 野面積、打込接、石垣、天守台、海水堀、水手御門、海城、平城
石材 花崗岩など
特長 高松城の石垣は、瀬戸内海に面した海城として、海水をたたえる堀と一体で築かれている。現在の玉藻公園では、天守台、内堀沿い、月見櫓・水手御門周辺などに石垣が残る。天守台は解体修理を経て整備され、かつて三層五階の天守が建っていた場所として見学できる。高松城の本質は、石垣の高さだけではなく、海水堀、水手御門、月見櫓、船の出入りを想定した水辺の構造にある。海城としての姿を見るには、堀と櫓、石垣を一体で見るのが自然である。
高松城DATA
別称 玉藻城
所在地 香川県高松市
築城 1588年
築城者 生駒親正
住所 香川県高松市玉藻町2-1
電話番号 087-851-1521
開園時間 玉藻公園は季節・門により異なる。西門は4月~5月が5時30分~18時30分、6月~8月が5時30分~19時、9月が5時30分~18時30分、10月が6時~17時30分、11月が6時30分~17時、12月~1月が7時~17時、2月が7時~17時30分、3月が6時30分~18時。東門は4月~9月が7時~18時、10月~3月が8時30分~17時
休園日 12月29日~12月31日
入園料 大人300円、小人100円。20名以上の団体は大人240円、小人80円
備考 高松城跡は国指定史跡で、日本100名城にも選定されている。月見櫓、水手御門、渡櫓、旧東之丸艮櫓は国の重要文化財である。披雲閣は松平家の政庁・迎賓施設として使われた近代和風建築で、国の重要文化財に指定されている。現在の玉藻公園は、往時の高松城全体の一部である。
高松城への交通アクセス
JR「高松」駅から徒歩約3分。

HISTORY 高松城について

高松城の歴史
1587年 生駒親正が豊臣秀吉から讃岐一国を与えられる
1588年 生駒親正が高松城の築城を始め、「野原」の地名を「高松」と改める
安土桃山時代 瀬戸内海に面した海城として、高松城と城下町が整備される
1640年 生駒騒動により生駒氏が出羽国矢島へ転封される
1642年 松平頼重が東讃12万石を与えられ、高松城主となる
1644年 松平頼重が城内の改修を始める
1670年 松平頼重により天守の改築が完成する
1671年以降 東ノ丸・北ノ丸が新造され、2代藩主松平頼常の時代に月見櫓や艮櫓などが建てられる
江戸時代 松平氏11代の居城として、高松藩の政庁となる
1868年 鳥羽・伏見の戦い後、官軍により高松城が包囲され、戦わずに開城する
明治時代 外堀が埋め立てられ、城郭建物の多くが破却される
1884年 老朽化により天守が解体される
1955年 高松城跡が国の史跡に指定される
2006年 日本100名城に選定される

高松城を藩庁とする、高松藩の歴史

平四つ目結

京極家の家紋「平四つ目結」

高松藩DATA
藩庁 高松城
旧地域 讃岐国
石高 12万石
譜代・外様 親藩
主な藩主 生駒家、松平家
推定人口 35万5000人(明治元年)

高松城、海に浮かぶ日本三大水城

香川県高松市にある高松城は、日本三大水城の一つに数えられた輪郭式の平城で、「玉藻城」の愛称で親しまれています。現在は月見櫓や水門、石垣などが残り、海水を引き込んだ堀と海に面した櫓は、瀬戸内の城ならではの景観を今に伝えます。

高松城
高松城の歴史
高松城は豊臣秀吉の家臣・生駒親正が築いた城です。親正は天正15年(1587年)に秀吉から讃岐一国を与えられると、翌年から城の築城に着手。数年の歳月を費やして高松城は完成しました。縄張りは黒田官兵衛(孝高)や細川忠興など諸説あります。
高松城が建てられた場所は瀬戸内海に突き出す砂州で、北側は瀬戸内海に面しています。本丸を中心に時計回りに二の丸、三の丸、桜の馬場、西の丸が配され、三方に内堀、中堀、外堀の三重の堀をめぐらせ、中には海水が引き込まれました。天守の詳細は分かっていませんが、3重の天守だったようです。
寛永17年(1640年)に生駒氏が「生駒騒動」と呼ばれるお家騒動により、出羽国由利郡矢島(秋田県由利本荘市)1万石に改易されます。代わって寛永19年(1642年)、水戸徳川家から松平頼重が12万石で入封しました。この時城の改修・整備が行われており、天守も改築され、南蛮造りの3重4階・地下1階に拡張されました。以後は松平氏が11代228年間にわたり藩主を務めました。
明治維新に伴い廃城になり、明治17年(1884年)、老朽化のため天守が解体されました。城跡は陸軍省の管理を経て、明治23年(1890年)にはその一部が松平家に払い下げられました。高松市が土地を譲り受け、昭和30年(1955年)に約8万㎡を「高松市立玉藻公園」として公開。同年国の史跡に指定されました。
公園内には月見櫓や水手御門、渡櫓、艮櫓、石垣や堀などが残っており、平成25年(2013年)には天守台の石垣の解体修理が終了。令和4年(2022年)には第二次世界大戦で焼失した桜御門が復元されました。現在は天守の復元をめざし、計画が進められています。
高松城の見どころ①海とつながる「水城」の堀
高松城最大の特徴は、堀に海水を引き込んでいる点です。外堀は埋め立てられてしまいましたが、内堀と中堀は現在も残り、なかに真鯛などの魚が泳ぐ姿を見学できます。内堀を和船「玉藻丸」でめぐり、魚に餌やりをする「城舟」体験は人気のアクティビティです。このほか、水門や堀端でも餌やりが楽しめます。潮の満ち引きによって水位が変わるのもポイントです。
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高松城の見どころ②重要文化財の水手御門、月見櫓、渡櫓
高松城でぜひ見ていただきたいのが水手御門。海に向かって開く城門としては現存する唯一の門です。門は薬医門で、城主はこの門から小舟で海に出て、沖に停泊する御座船に乗り込み参勤交代に出かけていたとされています。
城のシンボルといえる「月見櫓」は延宝4年(1676年)に棟上げされた北の丸の隅櫓で、海に面した石垣の上に建っています。もともとは「着見櫓」で、船の出入りを監視する櫓でした。3重3階の総塗籠造りの櫓には、南側に続櫓があります。
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高松城の見どころ③復元された天守台
高松城には天守台が残されており、明治35年(1902年)には松平頼重を祀る「玉藻廟」が建てられましたが、平成18年(2006年)からの修理工事で解体されました。天守台の工事は令和4年(2022年)に終了し、現在は往時の姿を取り戻しています。近くで見学したい場合は和船「玉藻丸」の乗船がおすすめです。
水中から約14.4mの高さを誇る天守台には、かつては高さ約28.9mの四国最大級の天守が建てられていました。天守台の工事により天守の礎石などが発見され、天守の構造も徐々に明らかになってきました。現在、復元に向けた調査が進められています。
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高松城の見どころ④三の丸の「披雲閣」
三の丸には藩主の生活の場所として、御殿「披雲閣」がありました。明治維新後取り壊されましたが、大正6年(1917年)に高松松平家12代当主の松平頼寿伯爵が3年がかりで再建。松平家の別邸で迎賓館の役割も果たしました。
披雲閣は書院造の建物で、重要文化財に指定されています。普段は貸館ですが、年始や5月5日の玉藻公園一般解放記念日に無料公開されています。通常時は枯山水の庭園が見学できます。
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高松城のフォトスポット
高松城は海と堀、建物のコントラストが美しく、大変写真映えするお城です。おすすめのスポットは天守台にある展望デッキ。高所から城全体が見渡せます。上から本丸と二の丸をつなぐ「鞘橋」を撮影しましょう。重要文化財に指定された艮櫓を堀と撮影するのもおすすめ。逆サイドの城内第二踏切からは琴電と櫓のコラボを撮影できます。
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栗本 奈央子
執筆者 栗本 奈央子(ライター) 元旅行業界誌の記者です。子供のころから日本史・世界史問わず歴史が大好き。普段から寺社仏閣、特に神社巡りを楽しんでおり、歴史上の人物をテーマにした「聖地巡礼」をよくしています。好きな武将は石田三成、好きなお城は熊本城、好きなお城跡は萩城。合戦城跡や城跡の石垣を見ると心がときめきます。