熱田神宮とは、愛知県名古屋市熱田区神宮にある神社である。祭神は熱田大神で、三種の神器の一つである草薙神剣を御霊代としてよらせられる天照大神のこととされる。社伝では、第12代景行天皇の御代、日本武尊が東征の帰途に尾張国造の娘・宮簀媛命を妃とし、草薙神剣を尾張に留めたまま伊勢国能褒野で亡くなった。宮簀媛命は日本武尊の遺志を重んじ、神剣を現在の熱田の地に祀ったと伝わり、これが熱田神宮の創祀とされる。古くから伊勢の神宮に次ぐ尊い社として崇敬され、延喜式名神大社、勅祭社に列せられた。境内は約6万坪におよび、本宮のほか、別宮、摂社、末社が祀られている。宝物館には皇室、将軍、藩主、一般崇敬者から奉納された宝物が収蔵され、剣の宝庫 草薙館では熱田神宮に奉納された刀剣類を展示している。織田信長が桶狭間の戦いの戦勝奉賽として奉納した信長塀も残り、神話、古代王権、尾張氏、武家信仰、名古屋の歴史が重なる神社である。
| 目的 | 熱田大神への信仰、草薙神剣の奉斎、国家鎮護、皇室崇敬、尾張地域の守護、武運長久、必勝祈願、家内安全、厄除、交通安全、商売繁盛、縁結び、人生儀礼の祈願 |
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| 特長 | 熱田神宮、熱田大神、草薙神剣、三種の神器、天照大神、日本武尊、宮簀媛命、素盞嗚尊、建稲種命、尾張氏、尾張国、伊勢神宮、延喜式名神大社、勅祭社、八剣宮、信長塀、佐久間燈籠、二十五丁橋、大楠、熱田神宮宝物館、剣の宝庫 草薙館、熱田まつり、初えびす、宮宿、七里の渡し |
| 他の神社との違い | ・三種の神器の一つである草薙神剣を御神体として祀る、全国的にも特別な由緒を持つ神社である ・日本武尊と宮簀媛命の伝承に基づき、尾張氏や古代の東国平定伝承と深く結びついている ・伊勢の神宮に次ぐ尊い社として崇敬され、国家鎮護の社、勅祭社として特別に扱われてきた ・織田信長が桶狭間の戦いの戦勝を感謝して奉納した信長塀が残り、戦国史とも結びつく ・神社参拝だけでなく、宝物館、剣の宝庫 草薙館、熱田の杜、宮宿、七里の渡しとあわせて見ると、神話から近世交通史まで一体で理解できる |
| 別称 | 熱田さま、宮、熱田大神宮 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県名古屋市熱田区 |
| 創祀 | 景行天皇43年(113)と伝わる。日本武尊の妃・宮簀媛命が、草薙神剣を現在の熱田の地に祀ったことに始まるとされる |
| 創祀者 | 宮簀媛命 |
| 祭神 | 熱田大神。草薙神剣を御霊代としてよらせられる天照大神とされる |
| 相殿神 | 天照大神、素盞嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命 |
| 社格 | 延喜式名神大社、勅祭社、旧官幣大社 |
| 主な社殿・境内社 | 本宮、別宮八剣宮、上知我麻神社、下知我麻神社、清水社、南新宮社、御田神社、日割御子神社、孫若御子神社 |
| 主な見どころ | 本宮、信長塀、佐久間燈籠、二十五丁橋、大楠、清雪門、宝物館、剣の宝庫 草薙館、こころの小径 |
| 住所 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1 |
| 電話番号 | 052-671-4151 |
| 参拝時間 | 境内は24時間参拝可能 |
| 授与所 | 7時頃~日没頃 |
| 御祈祷受付 | 8時30分~16時 |
| 宝物館・草薙館 | 9時~16時30分。入館は16時まで、共通券の最終頒布は15時30分 |
| 休館日 | 境内参拝はなし。宝物館は毎月最終木曜日とその前日、12月25日~31日休館。草薙館は宝物館休館日の前日、12月25日~31日休館 |
| 拝観料 | 境内参拝無料。宝物館は大人500円、小中学生200円。草薙館は大人500円、小中学生200円。宝物館・草薙館共通券は大人800円、小中学生300円 |
| 備考 | 熱田神宮は、草薙神剣を祀る神社として約1900年の歴史を持つ。境内には本宮をはじめ、別宮、摂社、末社が祀られ、年間約70度の祭典・神事が行われる。宝物館には皇室、将軍、藩主、一般崇敬者から奉納された宝物約6000点が収蔵され、国宝、重要文化財、県指定文化財を含む多数の文化財を伝える。剣の宝庫 草薙館では、草薙神剣を祀る神社にふさわしく、奉納刀剣を中心に展示している。信長塀は、永禄3年(1560)に織田信長が桶狭間の戦いの戦勝を感謝して奉納した築地塀で、西宮神社の大練塀、三十三間堂の太閤塀とともに日本三大土塀の一つとされる。名鉄神宮前駅、地下鉄熱田神宮西駅、熱田神宮伝馬町駅から訪れやすく、宮宿、七里の渡し、白鳥庭園とあわせて巡ると、熱田の信仰と街道文化を理解しやすい。 |
| 113年 | 景行天皇43年、日本武尊が伊勢国能褒野で亡くなり、草薙神剣が宮簀媛命により熱田の地に祀られたと伝わる |
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| 古代 | 熱田神宮は、草薙神剣を祀る社として尾張国で篤い崇敬を集める |
| 195年 | 仲哀天皇4年、宮簀媛命ゆかりの氷上姉子神社が創祀されたと伝わる |
| 686年 | 朱鳥元年、草薙神剣が熱田の地へ還座する |
| 708年 | 和銅元年、別宮八剣宮が創祀される |
| 845年 | 承和12年、尾張浜主が103歳で舞を奉納したと伝わる |
| 907年 | 延喜7年、熱田神宮が延喜式名神大社に列せられる |
| 平安時代 | 熱田神宮は、尾張国を代表する大社として、朝廷からも重視される |
| 1194年 | 建久5年、源頼朝が熱田神宮へ奉幣する |
| 鎌倉時代 | 熱田神宮は武家からも崇敬を受け、尾張の重要な信仰拠点として存続する |
| 1377年 | 永和3年、熱田本『日本書紀』が奉納される |
| 室町時代 | 熱田神宮は、尾張国の大社として地域の信仰を支え、神事や祭礼を継承する |
| 1560年 | 永禄3年、織田信長が桶狭間の戦いに出陣する際、熱田神宮で必勝を祈願する |
| 1560年 | 桶狭間の戦いに勝利した織田信長が、戦勝奉賽として信長塀を奉納する |
| 江戸時代 | 熱田神宮は尾張藩の崇敬を受け、東海道最大級の宿場であった宮宿とともに多くの参詣者を集める |
| 江戸時代 | 熱田は東海道の宮宿、七里の渡しの地として栄え、熱田神宮の門前町としても発展する |
| 1868年 | 明治元年、神宮号を賜り、熱田神社から熱田神宮となる |
| 1878年 | 明治11年、明治天皇が熱田神宮を参拝する |
| 1893年 | 明治26年、遷宮により本宮社殿が尾張造から現在の神明造へ改められる |
| 1916年 | 大正5年、大正天皇が熱田神宮を参拝する |
| 1935年 | 昭和10年、遷宮が行われる |
| 1945年 | 昭和20年、空襲により熱田神宮が被災する |
| 1946年 | 昭和21年、昭和天皇が熱田神宮を参拝する |
| 1955年 | 昭和30年、遷宮と再建が行われる |
| 1966年 | 昭和41年、熱田神宮宝物館が開館する |
| 2005年 | 平成17年、上皇・上皇后両陛下が熱田神宮を参拝する |
| 2007年 | 平成19年、本殿改修工事が始まる |
| 2009年 | 平成21年、創祀1900年を記念した造営が竣功し、遷座祭が行われる |
| 2019年 | 令和元年、令和の御大典奉祝記念事業が行われる |
| 2021年 | 令和3年、剣の宝庫 草薙館が開館し、熱田神宮に奉納された刀剣類を中心に展示する施設として整えられる |
| 現在 | 熱田神宮は、草薙神剣を祀る神社、尾張・名古屋を代表する信仰の杜として、全国から多くの参拝者を集めている |