とうきょうスカイツリー浅草から押上・スカイツリーを散歩【後編】

和さんぽ
和さんぽとは 「和と人の交流ちとせ」の剣士が各地をお散歩する企画です。各地の名所、名跡、スポット、食事処などご紹介します。

日本の旅侍×「和と人の交流ちとせ」の企画「和さんぽ」。第三回・第四回の二回にわたり、殺陣の講師も務める島田勇矢さんと、浅草やスカイツリー周辺を巡る散策コースを紹介しています。第四回の今回は隅田川を渡り、スカイツリーまで歩きます。

東京のランドマーク・スカイツリー

東京の新たなランドマークとなったスカイツリー。墨田区押上の東武鉄道・貨物駅跡地に2012年に完成した電波塔で、高さは武蔵国の「むさし(634)」にちなんで634m!電波塔としては世界一の高さを誇ります。

スカイツリーには展望台があるほか、周辺には商業施設「東京ソラマチ」や水族館「すみだ水族館」、プラネタリウムや駅などがあり、これらの施設がある広さ約3.69haのエリアを「東京スカイツリータウン」と呼んでいます。東京スカイツリータウンは日本人に加え、訪日外国人観光客も訪れる墨田区の一大観光スポット!多くの人々が行き交う国際的な場所となっています。

浅草から隅田川を渡ってスカイツリーへ

第三回で紹介した浅草寺からはスカイツリーがはっきり見えます。実は浅草寺からスカイツリーまでは徒歩で約20分と、お散歩するのにもってこいの距離なんです。

浅草からスカイツリーのある墨田区押上に向かうには、隅田川を渡る必要があります。隅田川には30本以上の橋が架かり、このうち27本が歩いて渡れます。浅草寺・雷門周辺には吾妻橋、鉄道トラス橋「隅田川橋梁」、言問橋の3本の橋がかかっており、鉄道トラス橋は以前は東武スカイツリーライン用で人が渡れませんでした。

ところが2020年に鉄道トラス橋に歩道橋を添架するかたちで遊歩道「すみっだリバーウォーク」が完成。7時から22時まで無料で渡れます。さらに高架下の複合施設「東京ミズマチ」も同時にオープンし、現在はショッピングをしながらの散策にぴったりの観光スポットとして人気を博しています。

そんな最新スポットも素敵なのですが、今回は「和さんぽ」らしく昔ながらの橋「吾妻橋」で隅田川を渡りました。

江戸時代から続く「吾妻橋」

吾妻橋は安永3年(1774年)に木造でかけられたのが始まりで、当時は隅田川が「大川」と呼ばれていたため「大川橋」と呼ばれていました。吾妻橋の名がついたのは明治9年(1876年)の架け替えの際のこと。諸説ありますが、近くの吾嬬(あづま)神社に行く道として利用されていたことが名前の由来、という説が有力です。現在のものは昭和6年(1931年)に架け替えられたもの。平成初期に周囲の景観を踏まえて朱色に塗り替えられ、2020年に橋の延命化と、東京五輪を見据えて塗装し直し、少し落ち着いた赤の色合いになっています。

吾妻橋のたもとには「吾妻橋船着場」があり、両国や日本橋、お台場などを結ぶ水上バスが運行しています。江戸時代の気分で橋をくぐりながらクルーズを楽しむのもおすすめですよ。

アサヒビール本社と金のオブジェ

吾妻橋からスカイツリー方面を眺めると目を引くのが金色のビルと金色の雲のようなオブジェ。特に金色のビルは上の方が白くて泡のようで「まるでビールのよう…」と感じる人も多いかと思いますが、それもそのはず、こちらはアサヒグループ本社ビル。アサヒビール創業100周年を記念し、1989年に建てられたビルです。

横にあるのが同年建てられた「スーパードライホール」で、フランスのデザイナー、フィリップ・スタルクがデザインした金色の巨大な炎のオブジェ「フラムドール(フランス語で金の炎)」が乗っています。こちらは「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表したものなのだとか。

カフェスタイルコジロウで一休み

歩き疲れた時に立ち寄りたいのが、本所吾妻橋駅から徒歩1分にある「カフェスタイルコジロウ」。吾妻橋を渡ってスカイツリーに向かう途中にある、自家焙煎&ネルドリップ式のコーヒーが楽しめるカフェです。夜はダイニングビアバーに早変わりします。

世界各国のコーヒーがずらりと並ぶ店内はカウンター席のみ。オールドコーヒーが楽しめるお店としても知られています。知識が豊富な店主さんに相談すると、豆を選んで好みに合わせてくれますよ。布のフィルターで入れるネルドリップらしい舌触りが滑らかなコーヒーに、島田さんも「今まで体験したことがない舌触り」とびっくりしていました。このほか、コーヒーソース付きのプリンもおすすめです。

スカイツリーを撮るならおしなり公園へ

スカイツリーに向かって歩いていくと北十間川が見えてきます。墨田区の中央部を横断している川で、なんと墨田区内一狭い川なんだとか。その川沿いにあるのが「おしなり公園」で、東京ソラマチやスカイツリーを撮影するのにぴったりのスポットです。春は御殿場桜などの桜が美しいですよ。足元からスカイツリーを撮るのに最適なスポットとしても知られています。

スカイツリーの足元にある「東京ソラマチ」

スカイツリーの足元に広がるのが「東京ソラマチ」。300以上の店舗が集う商業施設で、ショップや飲食店、子どもたちの遊び場やすみだ水族館、プラネタリウムなども入っています。「新・下町流」を開発ビジョンに掲げており、切妻屋根や江戸切子を活用した商店街、江戸の「大店(おおだな)」をイメージしたお土産エリアなど、江戸や下町を意識した造りが特徴です。

スカイツリーに登ると素晴らしい景色を堪能できるのですが、登らなくても「東京ソラマチ」だけで十分楽しめる、そんな「東京ソラマチ」。丸一日あっても足りないほど魅力的なスポットなので、散策には時間を十分とり、ある程度目的を絞って訪れるのがおすすめですよ。

【今回の散歩コース】
浅草・雷門→吾妻橋→カフェスタイルコジロウ→東京スカイツリータウン
【今回訪れたスポット】
「カフェスタイルコジロウ」東京都墨田区吾妻橋3-1-17
「東京スカイツリータウン」東京都墨田区押上1-1
島田勇矢
出演 島田勇矢(役者、殺陣) 役者。大阪府出身。特技は殺陣。剣道2段・弓道2段。
「アバランチ(フジテレビ)」「真犯人フラグ(日本テレビ)」「警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜(テレビ東京)」など映像出点多数。舞台「生贄姫-黄泉比良坂 -(Samurai Sword Performance Team)」をはじめ舞台出演も多数。
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栗本奈央子
執筆者 (ライター) 元旅行業界誌の記者です。子供のころから日本史・世界史問わず歴史が大好き。普段から寺社仏閣、特に神社巡りを楽しんでおり、歴史上の人物をテーマにした「聖地巡礼」をよくしています。好きな武将は石田三成、好きなお城は熊本城、好きなお城跡は萩城。合戦城跡や城跡の石垣を見ると心がときめきます。
日本の城フォトコンテスト.03