原爆ドーム「記憶」と静かに向き合う、広島の半日旅
- [執筆者] 日本の旅侍編集部(運営者)
広島市中心部に静かに佇む原爆ドーム。
世界遺産に登録されているこの建造物は、戦争の記憶と、平和への願いを私たちに訴えかけてきます。
今回は、「歴史を知り、感情に触れる旅」として、原爆ドームを中心にめぐる広島の知的旅をご紹介します。

世界遺産「原爆ドーム」
1996年にユネスコ世界文化遺産に登録された原爆ドーム(旧・広島県産業奨励館)。
1945年8月6日、世界で初めて使用された原子爆弾によって広島の街は壊滅しましたが、爆心地にほど近いこの建物だけが奇跡的に骨組みを残して立ち続けました。
原爆の悲惨さを後世に伝えるため、あえて「破壊されたまま保存」されている原爆ドームは、平和の尊さを象徴するモニュメントとして、多くの人々が静かに向き合う場所となっています。

アクセス情報(原爆ドーム)
- 公共交通機関でのアクセス
- 広島駅から広島電鉄(市電)2番または6番に乗車 → 「原爆ドーム前」下車(約20分)
- 徒歩の場合
- 広島駅から約2.5km(徒歩30分)。川沿いの道を歩きながら向かうのもおすすめです。
- 自転車の場合
- シェアサイクル「ぴーすくる」を活用すれば、広島市内のスポットを効率的に巡れます。


見どころをじっくりと
- ▶ 平和記念公園
- 原爆ドームとともに平和都市・広島の象徴となっている大きな公園。
「原爆死没者慰霊碑」や「平和の灯」、「折り鶴の塔」など、多くのモニュメントが並び、歩くだけでも深く考えさせられます。
緑あふれる園内をゆっくりと巡りながら、亡くなられた方々への祈りを捧げる時間を。 - ▶ 広島平和記念資料館
- 被爆当時の写真や遺品、映像資料を通じて、原爆がもたらした現実と、その後の広島の復興の過程を学べます。
感情を揺さぶる展示の数々に、静かに涙する人の姿も。
歴史を「知る」ことと「感じる」ことの両方ができる貴重な場所です。

原爆ドームの前に立つと、ただ「見た」だけでは終わらない不思議な重みがあります。
事前に少し歴史を知っておくことで、現地での体験は格段に深まります。
展示パネルや解説も充実しており、平和教育の場としても注目されています。
広島城・広島護国神社へ
原爆ドームから徒歩15分ほどの位置にある広島城は、被爆によって倒壊し、現在の天守は戦後に再建されたもの。復興の象徴として、広島の歴史と文化を今に伝えています。
隣接する広島護国神社は、広島の氏神を祀る神社で、地元の人々の信仰を集めています。
大鳥居をくぐり、静かな境内を歩けば、心がすっと落ち着くひとときに。


広島グルメはお好み焼きと牡蠣の鉄板焼き|やまだ
広島グルメといえば、やはりお好み焼き。
今回は「やまだ」で、広島風お好み焼きとプリプリの牡蠣の鉄板焼きをいただきました。
目の前の鉄板で焼き上げられる音と香ばしい匂いに食欲がそそられ、旅の疲れもどこかへ。
観光地にありながらローカル感のある落ち着いたお店で、ほっと一息つけるスポットです。

終わりに──「静かに心を動かす旅」を
華やかな観光とは少し違い、心の深い場所と向き合う時間。
原爆ドームとその周辺は、静けさの中に多くの感情や問いかけが詰まっています。
知識を通じて感性が広がり、自分の考えに小さな変化が起こる。
それこそが「知的旅」の醍醐味ではないでしょうか。
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