百舌鳥・古市古墳群‐古代日本の墳墓群‐悠久の眠り、古墳のまちへ ── 緑に包まれた巨大な鍵穴の地を歩く

日本の旅侍編集部
[執筆者] (運営者)

今回訪れるのは、大阪府堺市に広がる「百舌鳥・古市古墳群」。
2019年に世界遺産に登録されたこの地は、古墳時代中期に築かれた大小さまざまな前方後円墳や円墳が点在し、古代の権力や文化の象徴として今も静かにその姿を残しています。
中でも、世界最大級の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳は圧倒的な規模と存在感を誇り、訪れる者を悠久の時へと誘います。

モデルプランとアクセス

アクセス:JR阪和線「百舌鳥駅」から徒歩で各スポットをめぐることができます。
ゆったりと徒歩で古墳群を歩くことで、古代と現代が交差する不思議な空気を感じられるでしょう。

09:30 JR百舌鳥駅到着 → 仁徳天皇陵へ
世界最大級の前方後円墳に感嘆
10:30 いたすけ古墳
水面に浮かぶ姿が美しい
11:00 御廟山古墳
歴史の静けさに包まれる
11:30 百舌鳥八幡宮
古墳と共にある社の風情
12:00 こふん前cafe IROHA
古墳スイーツでひと休み
アクセス
  • 大仙陵古墳(仁徳天皇陵):JR阪和線「百舌鳥駅」徒歩8分
  • いたすけ古墳:仁徳天皇陵から徒歩15分
  • 御廟山古墳:いたすけ古墳から徒歩5分
  • 百舌鳥八幡宮:御廟山古墳から徒歩8分
  • こふん前cafe IROHA:百舌鳥八幡宮から徒歩15分

百舌鳥古墳群と各スポット紹介

大仙陵古墳(仁徳天皇陵)
全長約486メートル、日本はもちろん世界でも最大級の古墳として知られる仁徳天皇陵古墳。航空写真で見るその完全な前方後円墳の姿は圧巻で、地上からはその規模の全貌を感じることは難しいほどです。築造から1,500年以上を経た今も、美しい樹木と堀に囲まれ、静かに威厳を放っています。
いたすけ古墳
水堀に囲まれ、水面に緑が映える美しい古墳。地元では保存のための運動が行われた歴史もあり、市民の誇りとして大切に守られています。季節ごとに異なる水面の表情も見どころです。
御廟山古墳
仁徳天皇陵のすぐ北に位置する前方後円墳で、周囲を囲む水堀が落ち着いた雰囲気を漂わせています。観光客も比較的少なく、静かな時間の中で古代の空気を感じられるスポットです。
百舌鳥八幡宮
仁徳天皇陵のすぐそばにある神社で、古墳群と共に歩んできた歴史があります。境内からは古墳時代から続く土地の信仰と暮らしを感じることができます。
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こふん前cafe IROHA
古墳群散策の締めくくりにぴったりのカフェ。今回は名物の「古墳バーガー」をいただきました。バンズに前方後円墳の焦げ跡があり、思わず笑顔に。中には地元食材を使ったパティと新鮮な野菜が詰まり、見た目も味も満足の一品です。

古墳と歩く堺の一日

百舌鳥古墳群は、単なる史跡ではなく、古代の権力、信仰、そして人々の営みが息づく場所です。
世界最大級の古墳に圧倒され、水面に浮かぶ古墳や静かな神社で心を落ち着け、最後はユニークな古墳スイーツで笑顔になる——そんな時間が、この地では待っています。
今回ご紹介したスポット以外にも、多くの古墳や歴史の痕跡が点在しているので、ぜひ何度でも足を運んでみてください。

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記事カテゴリ
知的旅・大人旅
場所
大阪府
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百舌鳥古墳群

世界遺産
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